海を渡る公共建築 ~オフサイト建築がひらく離島の住まい~
島根県隠岐郡海士町では、移住者の増加に伴い住まいの確保が大きな課題となっています。
本計画では、離島特有の職人不足や資材輸送、天候などの制約に対応するため、建築の大部分を島外で製作する「オフサイト建築」を採用しました。
工場で製作した木造パネルを松江市の馬潟港でボックス状に組み立て、船で海士町へ輸送。現地で設置・仕上げを行うことで、現場作業の大幅な省力化と品質の安定化を実現しています。
また、高断熱・高気密化による快適な住環境の確保に加え、将来的な移設・再利用も視野に入れたモバイル建築として計画しています。
地元工務店と島外の設計・施工技術が連携し、建築の性能と生産性を両立。単に建物をつくるだけでなく、離島に持続的に住まいを届ける新しい建築の供給モデルを目指したプロジェクトです。

- 延床面積
331.17㎡(2階建て)
- 敷地面積
872.06㎡
- 構造
在来軸組(大型パネル・ユニット型オフサイト建築)
- 断熱性能
UA値:0.31 W/㎡・K
- 気密性能
C値:0.3 (0.26) cm²/㎡
- 耐震性能
等級3

